このまちトライアル最終回である今回は、遠方を含めた多数が参加するZoomオンラインイベントへの参加にチャレンジしました!
プロジェクター投影による視聴会場の、石巻市、大正区役所、此花区役所、高見憩の家をZoomミーティングで繋ぎました。
此花区役所 高見憩の家
ご自宅からのオンライン参加の方もおられ、大正区と此花区それぞれの会場では、防災展示や動画が公開されオンラインプログラムがはじまるまで、災害を振り返っていただきました。
石巻の震災前後 (展示) 此花区の浸水想定地図 門脇小学校遺構
14:00~ オンライン語り部のプログラムがスタート。
石巻みらいサポートセンターさんより、震災遺構である「門脇小学校」の様子と当時も使用された避難経路が中継され、東日本大震災の概要と現状について解説。
草島さんと永沼さんのお話がはじまりました。
草島さん:地震後に考えた行動として、災害は想定を超えてくる。日々の訓練は、問題点を確認し合う場であり最高の避難が出来る為のものなので訓練なら失敗してもいい。
各自が自分の判断で逃げれる様に、人と人が繋がり活動を通じた地域づくりが防災に繋がる。正解はわからないけど、動き続けることまずやってみることが大事と。
永沼さん:ご家族、友人、親戚、家、故郷、記憶、日常を東日本大震災でなくした。
震災の2日前にあった地震で、怖かったことや家族で災害について話し合いの場を設けなかったことを人生最大の後悔と。
「南海トラフ」など、まだ来てないということは何か出来る事があるということ、想定外を想定内に出来るように、まずは家族と、次は地域の方と次の災害に備えている一歩踏み出すこと。子どもが楽しんで出来る訓練、家族を巻き込む仕掛けを考えています。
皆さんからの質疑応答を終え、Zoom画面で全体集合撮影をしました。
合同プログラム終了後、此花区役所では、ふりかえりアンケートを行いましたが、集われた方々がそれぞれの地域の防災訓練についても意見交換をされていました。
ふりかえりアンケートより
Q. 本日のプログラムで良かったことや印象に残ったことはなにですか?
「オンライン語り部 in 石巻」全体の感想やコメント(一部)
震災から10年以上経ち当時のことが薄れてきていたが、お話を聞けてよかった |
時間と共に忘れてしまいがちです又、次回の防災へ続けて頂きたいです |
石巻とは距離があるなあと、復興は進んでいるのかなと思いました。 |
こうした体験談を聞く機会はあまりないので貴重なお話を聞くことができました。 |
素晴らしいことです。オンラインでの、お話し素晴らしいです。 |
実際に大きな災害を体験された方のお話だったので、心に響いた。 |
今後も同様な取り組みを願います。 |
実際に体験された方のお話を直に聞けてよかったです。阪神淡路大震災を経験しても津波はなかったので、改めて怖さを感じました。 |
又、こういう研修等をおこなって頂きたいです。 |
「訓練に参加してもらう」・大きな呼びかけは無理・安全安心を守るための日々の活動に参加してもらう事が大事「子どもが参加するイベント(清掃や地域のまつり)を通じて、防災訓練につなげる」・大きなヒントですが、具体化するのはやはり難しさがあると思う |
つながることは大切な手段である。 |
此花での被災に対し、地元の連合町会の取り組み、連携は、コロナ対応を理由に、集る会合などお知らせ何ら行われずにいる。 |
被災された方の体験を聞くことで、津波の恐ろしさを実感して理解できた。日頃から、自分達が住む大阪では津波などの心配が少ないので、ややもすると他人事のように済まされてしまう。大切なものは何か?家族・友人・親戚・家・車・家財等を守るために日頃から家族で災害について話し合い、いつ来るか予測できない災害の対策を考えて、行動しないといけないことを痛感致しました。 |
オンラインでは、ご自宅からの参加者と高見憩の家を繋ぎ、ジャムボード(オンラインで出来るホワイトボードに板書)によるプログラムの感想や意見交換を行いました。
お話を伺い災害に関する情報の集め方や訓練について、自分で備えておくことの大切さをより考えられた方が多く、不安に感じていることなども共有していました。
また「自分は非常持ち出し袋を持っていても、避難所では食べることができなかった」との言葉に、皆さん衝撃が走っていたようでした。
今回、メディアだけではわからない貴重なお話を伺うと共に、いずれ訪れるであろう災害について各々が具体的に考える学びの多い機会となりました。
参考リンク
3.11の避難行動:石巻市南浜門脇地区100人の証言より - YouTube
以前の記事は、下記より
このまちトライアル④ ~オンラインイベント配信にLet’sトライ!~ - このはなまちセンのブログ