SNS動画で魅力発信!

 近年、ネット環境やスマホの普及が広がり、あらゆる世代の人がSNSアプリ(LINE、FacebookInstagramYouTubeなど)を利用するようになりました。そのなかでもYouTubeは、いろんなジャンルの動画をついつい見てしまいますよね~

 実は、此花区のことを発信しているチャンネルがあります。そう!「このはなチャンネル」です!今回は、制作している「このはな放送局」の橋本さん、大川さんのおふたりを中心にお話しを伺いました。

 

左:橋本さん 右:大川さん

 

〇はじめたキッカケ、コンセプト

 「このはな放送局」は、このまちで出会った情報を内外に発信し、「広く知ってもらいたい!」「このはなにいろんな人が集まってほしい!」という思いから、2014年にスタートしました。

 そのころ動画配信はメジャーでありませんでしたが「インターネットを使えば世界に情報発信できるぞ!」ということで、Ustreamユーストリーム)で生放送をスタートさせました。

 「“文化祭”をコンセプトに、のびのび自由にやっている」となんとも楽しそう。いろんな人が出演して、ワチャワチャとした雰囲気で配信しています。

 

 

〇たくさんの人を巻き込みながら

 スタートした当時は、此花区の地域活動協議会や地域で活動している人をゲストに呼びました。そして、地域のことをあまり知らない大学生が司会(以下MC)をしてゲストに質問。一緒にMCとして参加するみんなも、フレッシュな学生のコメントに話が盛り上がった様子。他には、此花区の美味しいお店を紹介したり、告知したい人がゲストで登場することも。此花区に住んでいる人や仕事をしている人など、たくさんの人に気軽に関わってもらいながら運営されています。

 主要となるメンバーで役割分担して、技術的なことは橋本さん。ゲスト探し・場所提供は大川さん。大川さんと一緒に此花区のお店巡りをして紹介する、MCの山田さん。山田さんは、町会長を務めているので回覧板に載っている情報を紹介することもあります。この配信を通して、地域のことを知ってもらうキッカケになったり誰かの役にたっていることもあるかもしれませんね。

 

 

〇楽しみながら継続するコツ

 長年配信されているとネタが無くならないのかな?と思いましたが、「ネタはある。だけど、みんな仕事もあるから無理のないペースで続けています」そのペースとは、月1本。これ以上に期間があいてしまうと「じゃあ、また来月でいっか」と先延ばしにしたり、逆に短期間だと負担になってしまうので、月1本のペースがちょうどいいのです。

 これまでに配信されている動画を見ると、だいたい1時間ほど配信されています。「編集は一切していないし、するつもりもない」「動画編集は大変。だから、生配信しているんです」やはり凝ったものを作ろうと思うと時間がかかります。妥協点を自分たちで決めて負担をなくしているから、楽しみながら継続できているのですね。

 

〇配信にトライするには?

 いざ配信しよう!となると、機材のコストやなにが必要なのかも気になるところ。そこで、もうすこし詳しくお話を聞いてみました。

 どこまでこだわるかによってコストも変わってくるので、ここでも「どこを妥協するか?」自分たちで考え決めています。「僕たちが始めた時(2014年)は20万円くらいかかったけど、今なら5~6万円あればできると思う。パソコンを持っていれば1万円ほどあればある程度の配信ができますよ」現在は安価で販売されている機材も多くなってきたので、2~3,000円のWebカメラやマイクを購入すれば、まずは始めることができそうです!

 機材以外に企画についても打合せが必要です。どこでやる?誰がMCをする?何を話す?と、半年ほど準備に時間をかけたそう。経験者がいるか、企画内容によっても準備にどのくらいかかるかは変わってくると仰っていました。「このはな放送局」は、配信がメジャーでない時にスタートしたので手探りな部分もありましたが、現在だと配信のお手本となる例がたくさん増えているので、気軽にトライできるのではないでしょうか。

 

このはなチャンネル HP

 

〇モチベーションは、楽しむこと

 YouTubeといえば、チャンネル登録者数にも目がいきますよね。「このはなチャンネル」現在の登録者数は約200人。登録者数がモチベーションに繋がっているのかと思いましたが「登録者数や再生回数はとくに気にしていない。自分たちの楽しいこと、発信が誰かの役にたてば嬉しいな~とは思う」とは言いつつ、何よりも配信している自分たちが楽しむことが1番のモチベーションになっているようです。

 これだけ楽しんでいる方のお話を聞いていると、「私もやってみたい!」「気になるな~」と思っている方もいるのでは?活動が止まっていたり、活動の方法を模索している時、動画配信なども視野にいれることで新しい動きが生まれそうです。

このはな放送局では出演者も募集しているので、まずは出演して、どんな機材を使っているのか、どんな進め方をしているのか、間近で見て体感してみるのもいいかもしれません。

大阪市市民活動 活動ポータルサイト でも紹介されています