このはなで広がる地域活動の輪

11/21(火)に開催した『このはな異業種交流会』

地域活動を始めたい・広げたい・応援したい方を募集し、当日は28名の方にご参加いただきました!当日の様子をご紹介します。

『出会いからスタート』

交流会とか、異業種とか、はじめてだと緊張もしますし、どんな人が参加しているのかも気になりますよね。そこで、あえてみんなの緊張を共有しながら、参加者同士で自己紹介をしました。全員の前ではハードルは高いけど、二人なら。みなさんと席を立って会場内を行き来しながら、ペアになり自己紹介をしてまわりました。

私も参加者同士もはじめて会う方々も多く、仕事は福祉関係という方と地域で子育てサロンをしている方とで話が盛り上がったり、担い手不足で困っているというひと言に同じだね!と共感し合ったり、SNSでつながっていたことを知って驚き喜んだりする、さっそくそれぞれの出会いが生まれていました。

それぞれ4、5人くらいの方と自己紹介を重ねていくと、会場内のボリュームも次第にUP。何をしゃべればいいかなと始めはちょっぴり緊張していた方も、続けていくうちにお話がはずんでいました。

 

『やってみたいと思う行動力を応援できる地域に』

自己紹介で交流した後は「西九条ママラウンジ」の岩本さんと「春日出地域福祉アクションプラン実行委員会」影山さんから、二つの事例を発表していただきました。

まずは「西九条ママラウンジ」からスタート。

自身の子育て中に感じた地域とのつながりの大切さから、自分も同じように悩む子育て世代の方がホッと一息つける場所を提供したい!と思い立ち、今年から事業を立ち上げた岩本さん。

SNSや地域での広報など精力的に活動をはじめた様子や、担い手が不足して困っている現状などをお話くださいました。

「事業を軌道に乗せること」の難しさや、「どんどん入ってくるたくさんの情報、協力や応援の手」をどう活用していくのか?動き出した先、進めていくことの難しさも伝わってきました。

発表の後にコメンテーターからひとことずつ感想や質問をいただきました。

今回はコメンテーターとして、島屋地活協の会長や地域の企業としても活動に協力されている、水谷さんと、梅香地域で畳店を経営され、梅香地活協では会計をご担当されている、山田さんをお迎えしました。

お2人からは、「ひとりで無理せず、ひとりで頑張りすぎず!」「地域活動は楽しみながらやること。仲間をたくさん見つけよう」というアドバイスも。身を削るような地域活動ではなく、自分を大切にしながら仲間づくりをしていく温かさが地域活動にも大切なんだというメッセージを感じました。

 

続いて「春日出地域福祉アクションプラン実行委員会」の発表。

春日出地域で、2015年から「防災すごろく」をはじめとした、福祉・防災・世代間交流・こどもや青少年の育成を目的に、現在は、「防災ピクニック」や「楽フェス」などの事業を行っています。

そんな中、外部人材を活用し、メンバーたちでYouTubeチャンネル「春日局の防災チャンネル」や、春日出地域活動協議会のInstagramを立ち上げるなど、さまざまな手法を用いて意欲的に取り組まれています。

地域の「憩の家」を拠点に活動をしているけれど、参加者が集まらない点が課題だと話す影山さん。

コメンテーターからも「自分の地域でも、憩の家をさまざまな世代が使える場所として、できることを増やしているところ」「SNSの活用には地域活動の新しい時代を感じる」など、地域活動としてもっと広がる可能性が伝わってきます。

影山さんの言葉の中で、自分たちのやりたい事業をやってきただけというひと言は印象的でした。そこには何かキッカケや環境があったはず。地域でやってみたいを形にするヒントがここにもありそうですね。

 

外部人材の活用ってどんな仕組み?

影山さんたちが自分たちのやりたい事業を実現するために活用されたのが、「GRANT」というサービスです。

今回はNPO法人サービスグラントの堀さんにご紹介いただきました。

「GRANT」はスキルや経験を活かした支援を求めるNPOや地域の団体と、社会で自分がもつスキルや経験を活かしたい個人とをマッチングさせるサービスです。

地域の外にも応援の手を求められて、気軽に地域活動に協力できる仕組みをうまく活用すれば、ぐんと地域活動のハードルが下がるかもしれませんね。

『知ることから、はじめの一歩に』

自己紹介の様子や事例発表やコメントの内容を、まちセン支援員がグラフィックレコーディング(参加者の様子や今回の発表の内容を、イラストなどをつかって模造紙にまとめました)で、ふりかえりを行いました。

これから地域活動を始めてみたいと参加された方は、自己紹介や事例発表を聞いて「地域の方がこんなに頑張っているんだ」と励みになったとお話くださいました。

またある人は「まったく知らない世界です」「わからないことが多かったけれど、少しでも知れてよかった」と地域活動のことを「知る」機会になったという声もありました。

自己紹介&事例発表を通じて、活動をはじめるきっかけや、活動を軌道に乗せるために必要な人や場所、地域資源の確保のためにどのように動いたのか、さまざまな方法を用いて試行錯誤しながら進めていることを知ってもらうことで、「じゃあ自分はこれからどうしたいか?」を考える機会となっていることを期待し、本プログラムは終了しました。

同時に開催した地活協紹介のパネル展示

『続きはオンラインで』

もっとつながりの輪を広げたい!まだまだ地域活動を知りたい、知らせたい!という方に向けて、今回の参加者から地域活動の輪を広げるLINEのオープンチャット(オンラインでの情報交換グループ)をつくりました。開設して一週間ちょっとですが、活動の紹介や、参加者募集の告知もちらほらと始まっています!