近年、毎年のように自然災害が起こり、全国各地で被害がでています。台風や洪水、地震、津波などの災害は、突然襲ってきます。自然災害から自分や大切な人を守るためには、災害を他人事ではなく「自分ごと」にして防災意識を高めることが大事です。
そんな防災のことを楽しみながら学べる“防災カルタ”ができたという情報を得たので、此花区のとなり、西淀川区で活動する“にしよど親子防災部”へインタビューしてきました!
防災カルタ作りの中心となった岩本さん(にしよどおやこ劇場)と事務局の谷内さん(あおぞら財団)にお話を伺いました。
岩本さんは、生まれも育ちも西淀川区。隣の此花区のことは「1番の仲間だと思っている」と言ってくださいました。
はじまりは「防災カフェ」
“にしよど親子防災部”の事務局は“あおぞら財団”が務めていますが、メンバーは区内のNPO法人や子育て中のママなど住民の方もいます。西淀川区役所にて、NPO法人にしよどにこネットが地域連携事業として取り組んでいた「にしよど防災カフェ」に、あおぞら財団がコーディネーターとして参加していました。
2018年大阪北部地震や台風21号の被害を受けた体験をきっかけに、約3年前より“にしよど親子防災部”の活動をスタート。ワークショップの開催やイベントへの出展など、「生活の中に防災を!」を合言葉に活動しています。
約2年前には防災デイキャンプを行い、災害を想定して非常食調理や寝場所づくりを体験。このように五感を通して防災を学べる活動を広げていきたいと思っていた時にコロナが流行し始めたそう。
「家で防災を学べるものってあるかな?」と考え、誰からともなく「防災カルタを作ろう!」となったのだとか。
インタビュー風景(左:岩本さん、右:谷内さん)
“にしよどおやこぼうさいかるた”が出来上がるまで
コロナ禍で避難訓練や防災イベントが縮小・中止になっていくなか「災害はコロナでも待ってくれない!おうちで防災を学べるものを!」という思いで“にしよどおやこぼうさいかるた”が生まれました。
カルタの読み句と絵札は、募集チラシを作成したり、イベントで声掛けをして書いてもらいました。未就学児から高齢者、防災に関心のなかった人まで応募してくれて、様々なタッチの絵が集まりましたが、文字によってはなかなか応募がないものも。応募がなかったものは、メンバーで手分けして楽しんで書きました。
カルタの募集チラシ
応募してくれた人のなかから優秀賞などを決めて、表彰状を渡し「みんな喜んでくれたことが嬉しかった」と仰っていました。とくに大人になると、表彰状を貰うことってないので嬉しいですよね。
こうして集まった読み句と絵札で「味が出ていいカルタが出来上がった。出来上がったときは感動した~」と完成した時のことを思い出していました。
防災カルタは、作るところから防災について考えるきっかけになり、子どもから大人まで一緒に楽しみながら学べるところがいいなと感じました。
表彰状を渡しているところ
“にしよどおやこぼうさいかるた”は、多くの方に楽しんでもらいたいのでHPからもダウンロードできるようにしています。
ダウンロードはこちらから みなさんもお家で楽しんでみてください。
まちセンにも実物があるので、気になる方は見に来てくださいね。
防災カルタ実物
これからやりたいこと
おふたりに今後にしよど親子防災部でやってみたいことを聞くと、岩本さんからは「防災カルタを使って、カルタ大会がしたい。そして、防災カルタ大会が毎年恒例になるといいな~」事務局の谷内さんも「カルタを活用したいな~」と仰っていました。
西淀川区と此花区は、災害時の状況が似ている部分もあるので、この“にしよどぼうさいかるた”を参考に此花区バージョンの防災カルタを作ってみるのもいいかもしれませんね。
私自身も2歳の子どもがいますが、自宅の防災リュックの中身が子ども仕様になっていないことに気付いたので見直そうと思います。今できることを1つずつして、みんなでいざという時に備えましょう!